プレミアム講座「新編武蔵風土記稿について」     2018.9.5

長く当館の学芸員~副館長をされた後、県立文書館館長を務められた杉山正司さんが今春より当館に戻られています。第2回のプレミアム講座は、「新編武蔵風土記稿」の”見どころ” ”読みどころ” を知ることに力点をおいてお話いただきました。参加者は77名にのぼり、熱心な学びの時を過ごしました。
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文化七年(1810)~天保元年(1830)の20年間、昌平坂学問所に置いた地誌調所が編纂した新編武蔵風土記が幕府に上呈され(浄書稿本)、明治維新後、「新編武蔵風土記稿」として出版(赤本)されています。作成過程で、各地への指示や派遣によって調査された経緯も地誌調出役と八王子千人同心の2系統があり、岩井家に伝わる文書(東角井日記)によれば再三の地誌調のための大宮来訪があったとされ、講座でも紹介されました。
また、元の浄書稿本にはない記事や情報が明治になって出版された赤本に載っているという奇妙なことも起こっています。久喜の古刹(甘とう院)に残っていた文化財に関する記述などにその例があるとのこと。初めの調査が省略され過ぎたのか後世に調べ直してより正確にしたのか?そのいきさつには興味を持つところです。
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掲載された文化財や風景の詳細な記述が武蔵国の歴史を知る上で大変貴重な資料となっており、過去、現在、未来にわたって活用されていくものです。
今回の講座は、美術展示室で9/4から10/28まで展示中の「新編武蔵風土記稿と文化財」に因んで行われ、展示室での観覧に参考になりました。さらに、関連内容は、5年前に刊行された博物館ブックレット第一集として、館の売店で販売されています。早速求めておられる参加者も見受けられました。(nimo)
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