埼玉県立歴史民俗博友の会ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 口承文芸の世界

<<   作成日時 : 2007/07/23 12:16   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

7月22日 斉藤修平先生による「口承文芸の世界」が行われました。

口承文芸とは、本などの活字になっている文芸ではなく、口で伝えられる文芸の類で、「神話」「伝説」「昔話」「世間話」のことを指すそうです。

と、難しそうな内容なのですが、

会場はいたってリラックスムードで、
開始前には斉藤先生の持ってきた浦島太郎の絵本を読んだり、
浦島太郎の歌「♪むっかし〜 むっかし〜 う〜らし〜まはぁ〜♪」という歌を聴いたりしながら始まりました。

画像


浦島太郎ひとつとってみても、いくつもの絵本を並べて読んでみると少しずつ違いがありました。

たとえば、こんな違いがあります。

カメを助ける場面
・子供にお金をあげてやめさせる
・子供を諭してやめさせる
そのカメは?
・乙姫様の化身
・乙姫様がかわいがっているカメ

などなど。

私たちが知っている浦島太郎というのは、実は活字になることによって多様性が奪われ、いつのまにか一本化されてしまった浦島太郎の一バリエーションに過ぎなかったのだということに気付かされます。

しかし、また一方で 「動物の放生」 「動物の報恩」 「異界の訪問」 「ご歓待」 「望郷の念」 「禁忌の設定と違背」 「時の流れの違い」 など、決まったテーマ(定型)が順番にやってくる(継起性)という部分もあり、
このパターンや構造を研究することによって、昔話からは実に色々なことがわかるということも教えていただきました。

そこから先は斉藤先生チョイスによる「人間と人間でない者との結婚話(異類婚姻)」を3つほど使って、そこに見る決まりごとを参加者と探すゲームのようなことをしました。
初めこそ口承文芸というテーマにとっつきにくさを感じましたが、終わりごろにはすっかり苦手意識は消えていました。

講演を終えて、民俗学とは「昔のものを研究する学問」ではなく「現代を読み解く方法」だということを感じました。
今回教えていただいた「物事をパターンと構造でとらえる」という手法で、ありふれた日常の中に見る定型や継起性を見つけられたなら、毎日はもっと味わい深いものになるのかもしれませんね。

斉藤先生、ありがとうございました。shimo


テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「民具、建具、まちの調べ方」拝聴記(その1・民具)
10月6日に行われた標記の講座は、わが友の会と社団法人日本建築学会関東支部埼玉支所とのコラボレーションで実現した企画でした。 とっても内容の濃い講座でとっても勉強になり、参加した人だけでこの感動を独り占めするのはちょっともったいない気すらするのです。 なので、今日から少しずつ内容のおすそ分けをしていきたいと思います。 ...続きを見る
埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会ブログ
2007/10/09 17:06
特別展 名もなき至宝−うけつがれし重要有形民俗文化財− 開催中です!!
私にとって、友の会会員になってからとてもお得になったのは、特別展・企画展の観覧が無料になったことです。 ...続きを見る
埼玉県立歴史と民俗の博物館友の会ブログ
2008/10/30 11:17

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
口承文芸の世界 埼玉県立歴史民俗博友の会ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる